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専攻長挨拶

チーム医療の中核を担い、高度医療から地域包括の場で活躍できる看護職業人を養成

井上 玲子 教授
井上 玲子 教授R. Inoue
博士(看護学)

看護学専攻は社会の要請に応え、高い倫理観を基盤にした専門知識と実践能力、研究能力を備えた看護職を育成することを理念に、多くの修了生を輩出してきました。学修の場は、神奈川県中西部の伊勢原市にキャンパスを構え、医学部付属病院と学部棟が同じ敷地に設置されています。最先端の医療現場と実践者らとの連携のもと、スペシャリストを養成していく現場密着型キャンパスで、看護学のみならず、医学、医用工学を学ぶ大学院生ら多職種と共に学びあう環境を整えています。

専門領域は、臨床看護学領域、地域・産業・精神保健看護学領域、家族看護学領域、クリティアカルケア看護学領域、がん看護学領域、遺伝看護学領域の6領域を配置し、専攻分野における研究・実践能力の育成を目指します。その中でも家族看護学領域、遺伝看護学領域は、全国でも数少ない専門看護師教育課程を設置しています。またクリティアカルケア看護学領域、がん看護学領域は、病院での勤務を続けながら、大学院生としての学修活動を実践できる環境を整え、卓越した実践家を多数輩出してまいりました。

現在、社会環境はめまぐるしく変化しています。特に自然災害や新興感染症により人々を恐怖と不安に陥れ、世界的なパンデミックが身近な問題として課されるようになりました。健康問題はより複雑化し、急性期の医療現場から地域社会に至り、超未熟児から機能低下を来した高齢者と、あらゆる場所、あらゆる世代にむけた看護が必要となっています。そのため本学では医学部付属4病院をはじめ、総合大学としての強みを生かした多彩な研究科・センターなど、隣市にある湘南キャンパスと連携し、看護学・生命科学の研究に必要な境界領域の知識を兼ね備え、医療現場から地域保健に至る場で横断的に活躍できる以下のような学生を養成していきます。

  • 看護学および関連分野の精深な知識をもち、研究および実践を自立的に推進できること。
  • 看護学の研究者及び実践者として地域、社会の指導的立場を果たすための良識と科学・生命・医療・看護に関わる倫理観を有すること。
  • 研究課題に関わる先行研究を理解し、自らの研究を学術的に位置づけ、研究推進のための調査・介入・実験などを計画実践し、その成果を発表ができる能力を有すること。
  • 実社会へ還元するための看護・保健・医療関係の実務を担う能力を有し、多職種との連携のもとチームリーダーとして専門的役割を遂行できること。

本専攻では多様な社会のニーズに応え、質の高い看護の役割を継続的に果たすために、皆さんのキャリアアップができるよう支援しています。知と技の融合こそが看護学の礎です。自分の専門性を極めたいと思ったら、どうぞ相談にいらしてください。教職員一同、皆さまとの出会いを楽しみにしています。